STノズル式スチームトラップ

STノズル式スチームトラップについて

STノズル式の長所

⻑所

  • ノズル交換による調整が簡単
  • 多彩なノズル種類により、幅広い流量へ対応可能
  • 蒸気ロスが最も少ない運用ロジックを有する
  • 圧力変動を小さくする
  • 優れた耐久性
  • メンテナンスが簡単

STノズル式スチームトラップの問題点と解決策

問題点

ドレンの増減や圧⼒の変動に対応しない。

解決策

ドレンが少ない場合は、ノズル原理により自動調整する。
ドレンが大きくなった場合の対応は状況に応じていくつかある。
  • プロセスからスチームトラップまでの配管内の体積が、ドレンの増減に対して十分であれば、平均量にたいしてコンスタントな排出が可能。
  • ノズルを大きめに設定しても、間欠式と比べると大きな漏れとはならないので、2〜3番手大きなノズルを選定する。
  • システム化してドレン増大時にバイパスしてドレンを強制排出する。

STノズル式スチームトラップの原理

配管内に発生し続けるドレンは、

(1)ノズル穴を連続的に通り抜けていき、適切に排出され続ける。

(2)ドレン量が少ないことがあっても、ドレンはその細いノズル穴を通り抜ける中で減圧され、フラッシュ蒸気となり、その体積が蒸気の通り抜けを邪魔する。

(3)仮にドレンが殆どなかったとしても、ノズル穴は小さく、また蒸気の密度は水の約1/1700、ノズル穴内の通りにくさ(動粘度)は水の73倍と、通り抜けられる質量は僅かである。

STノズル式独自の運用ロジック

ドレンを溜める調整がノウハウ

ノズル手前にドレンが溜まっている状態が、蒸気漏れが最も少ない最適な状態である。
豊富な種類のノズルと経験があるからこそ、最適な状況を作り出すことができる。




他社はドレンを溜めない

他社のオリフィス・ノズル式は、ドレンを溜めないことを前提としているため、蒸気漏れが発生しやすい。




STノズル式スチームトラップのノズル理論

例えば最適なノズルがΦ0.2mmの場合、3番手大きな#0ノズルを使用すると、ノズル孔直径はΦ0.2mmからΦ0.45mmとなり、断面積比は5.06倍になる。
従って同条件の流体と圧力であれば、排出量も5.06倍となる。

つまり、ドレンを排出している時間を1minとするなら、4.06minは蒸気だけを排出することになる。

しかし、蒸気の比重は1/1700であり、粘度を考慮した動粘度においても1/70程度となる事から、この4.06minにおいての排出蒸気の質量は1/70となり、

1+(4.06/70)=1.06

蒸気の漏れ率は6%である。

間欠式トラップの漏れ率と比較した場合、断面積が5倍強の大きいノズルを使用したとしても蒸気漏れの削減は、十分に達成できると考えられる。

ノズル交換による調整が簡単

交換手順

ノズルキャップを開けノズル交換を行う。稼働中であっても、短時間で簡単に調整できる。


優れた耐久性とメンテナンス性

優れた耐久性

機械的な可動部がないため、優れた耐久性がある。
パーツ数が少なく、本体の構造もとても簡単。
フラッシュ蒸気によりノズルが摩耗しても、トンネルの先となるため、最小径部は影響を受ない。

簡単なメンテナンス

ノズル径よりも細かいストレーナを内蔵しており、目詰まりは発生しない。
配管のスケールが発生する場合は、簡単にストレーナをフラッシング洗浄できる。

多彩なノズル種類とカスタム技術

小形から超大型まで対応

27種類の標準ノズルと、流量に応じた特注の極細及び特大ノズルまで、幅広いカスタム対応が可能。

本体サイズは大型口径(100A等)に対応可能。
フランジ面間、耐圧規格等も自在に設計可能。

STノズル式スチームトラップの特許

凝縮水排出装置として国内特許取得済み
特許第5561632号
ドレン量の変化に対応した新システムを特許申請中。
ノズル形状を商標登録済み

STノズル式スチームトラップの製品情報

STノズル式スチームトラップの導入実績

旭松食品株式会社
王子イメージングメディア株式会社
オカモト株式会社
関⻄製糖株式会社
株式会社紀文食品
コカ・コーラウエストプロダクツ株式会社
コニカミノルタ株式会社
サンスター株式会社
サントリープロダクツ株式会社
三和油脂株式会社
昭和電工株式会社
株式会社シマヤ
スガイ化学工業株式会社
セントラルグラスファイバー株式会社
ソニーセミコンダクタ株式会社
太平洋製糖株式会社
第一工業製薬株式会社
⼤同化学工業株式会社
テーブルマーク株式会社
東燃ゼネラル石油株式会社
東京熱供給株式会社
株式会社トーモク
東レ株式会社
日本甜菜製糖株式会社
ニチバン株式会社
日清ヨーク株式会社
不⼆製油株式会社
深喜毛織株式会社
ホクシン株式会社
マルハニチロ株式会社
株式会社明治
明和ゴム工業株式会社
ユタカフーズ株式会社
LG Chem, Ltd.

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